屍人荘の殺人を読みました
※本編ネタバレ有りです、未読の方はご注意を
屍人荘の殺人を読みました!
映画化もされて話題沸騰なのではないでしょうか、ハードカバーで出た時から気になっていたんですけどハードカバーはとにかく読みづらく重たいのでわたしは避けています。寝転がって読んでいるので。
小説を読めるかどうか不安もあったんですけど中盤に差し掛かったところからほぼ一気に読んでしまいました。ページを捲る手が止まらなかったです。(途中ゾンビが怖くなってそわそわしましたが…)
感想を書くにも誰にもネタバレを踏まずにひとりで思いを書き出すにブログが最適でしたのでここに吐き出しています。
とても下手くそな自信があるのですが読後の熱量で書き切りたいと思います。
最大の衝撃、ゾンビ
仄めかされつつも突如として現れた存在です。
わたしは何も知らずに読んでいたのでただのミステリだと思っていたのですがまさかのゾンビの登場に一気に熱が上がりました。
というのもこう行ったパンデミック、未知のウイルスへの感染、ゾンビがいる世界でどう生きるかみたいなものがとても好きです。未知との出会いは胸が高鳴るものです。(と言っても映像などで見るリアルなゾンビは大の苦手)
肝試し途中でいきなり叫び声、殺人が始まったのかと思いきや食われているという衝撃。
何よりこのシーンで何人か人がいなくなっている、ゾンビ化してしまっていることに驚きました。ここでこんなに人死んでいいの!?
良いか悪いかはわたしには分かりませんが物語は進みます。ペンションへの籠城となる寸前で重要人物(この先にも出てくるであろうと思っていた)明智恭介が事実上死亡します。
作中でもまだ生きているかもしれないような希望を葉村は抱いていたのでわたしもワンチャン……と思っていたのですが終盤にその思いも打ち消されましたね。無念。
ゾンビばかりに気を取られていましたがミステリと表されるのですからこちらもすごい。
理解力が足りていないので割合しますが見事でした。
犯人
こういう時の犯人の思考はどうなっているのだろうと思います、彼女も最初はやや無理やりでの殺害を考えていたと言っているのに。極限状態になると閃き力が高まるのでしょうか。なんにせよすばらしい。2度殺すという表現も良かったです。人間の状態とゾンビの状態、どちらでも殺せてしまうのですものね。
犯人であった静原美冬。彼女が武器でゾンビを倒すような表現があったので大人しそうなのにパワフルだなあ、なんて思っていたのですが怨恨でした。びっくりというわけでもないですが、人の恨みつらみというのはここまで動かせるものかと思います。いずれにせよわたしにはない感覚ですね……。
ミステリなんか読む時はわたしは当たってしまうと楽しみが半減するのにも関わらず犯人を予測しようとしてしまいます。恐らくみんなそうなのではとも思いますが。
途中から葉村が犯人なのでは?と何となく考えていたのですが違いました。良かった。
しかし彼が静原を犯人と悟った状態であれやこれやしていたと思うとうーんとなってしまいます、だからこその償いなのでしょう。比留子さんとのその後の関係に想像が膨らみますね、彼女が葉村に抱いているのは恋心なのでしょうか。
なんだか脱線してばかりであまり感想らしい感想にもならなかったのですがこの辺にしておきましょう、疲れたので。
久しぶりにおもしろい本に出会えたと思います、読んで損はないどころか得した気分です。夜に読んだのがまたよかったですね。寝れなかっただけなんですけど。
とても楽しめたので映画も行きたいと考えています、どう映像になっているのかワクワクです。